喪中はがきを受け取ったら、どんな対応をすれば良いの?
11月頃に喪中はがきが友人から送られてきた。
見ると、お父様が亡くなられたとのこと。友人との付き合いは、ここ10年くらい年賀状のみのやりとりだけになっていて、お父様がお亡くなりになられたのを初めて知った。
こんな時、どんな対応をすれば良いのでしょうか?
選択肢としては、次の3つになります。
- 何もしない
- 年が明けてから寒中見舞いを出して、お悔やみを伝える
- 年内に喪中お見舞いを出す
このうちのどれかの対応になりますので、それぞれ具体的に解説していきましょう。
その前に・・・
喪中はがきの目的をおさらい
喪中はがきというのは、どんな目的で、どんな役割を持っているのかを、もう一度おさらいして見ましょう。
なぜかというと、そもそもの喪中はがきの目的を知ることで、どんな対応をすれば良いのかがわかるからです。
喪中はがきの目的とは、喪に服しているために新年の挨拶ができない(年賀状を送れない)ので、その旨を通知する挨拶状です。
つまり、親族の死亡通知をするのが目的ではなく、年賀状を送るのを控えたり、新年の挨拶を控えたりしますということを伝えるのが、一番の目的なんですね。
そうした目的を踏まえ、先に述べた3つの対応を考えて行きましょう。
1.何もしない
一番多いのが、実は「何もしない」です。
「喪中はがきを受け取っておきながら、何もしないのは失礼になるのでは・・・?」
と思うかもしれませんが、決して失礼になりません。
前述の通り、喪中はがきの目的は「喪に服しているために年賀状を送りません」という、いわば連絡のための挨拶状です。
ですので、必ずしも受け取った側が何かをしなければいけないという義務は一切ありません。
ただし、親しい友人などから喪中はがきが届き、そこで親族の訃報を始めた知った場合は、電話で話をするとか、会った時にお悔やみを申し上げるなどは、当たり前のことです。
2.寒中見舞いを出す
新年の挨拶はできないけど、喪に服している友人を力づけたい、お悔やみを申し上げたいと思う人も多いと思います。
そんな時は、年が明けて正月以降(1月7日以降)に、寒中見舞いを出す方法があります。
時期的には1月7日以降、2月3日(立春)までの間が、寒中見舞いの時期になります。
文例は、こんな感じで良いかと思います。
寒中お見舞い申し上げます
昨年はご丁寧に喪中のご連絡をいただきありがとうございました
ご服喪中とのことで年頭のご挨拶はご遠慮させていただきました
この度の●●様のご逝去を知りご心中いかばかりかとお察しいたします
遅ればせながら謹んでご冥福をお祈り申し上げます
寒さ厳しい時節柄何卒お体を大切にお過ごしください
以上です。
どんな文章にするべきか、決まったルールはないので自由に思いを書いて良いのですが、
- 喪中の連絡をいただいたお礼
- 服喪中とのことなので、年賀状は控えさせていただいた
- 故人を悼む言葉
- 励ましの言葉
は、入れるようにしましょう。
3.喪中見舞いを出す
喪中見舞いを出す人は、そんなに多くありません。
でも、親しい友人の訃報を知り、年内に励ましの挨拶を出したいという場合は、喪中見舞いを出すという選択肢があります。
出すタイミングは、喪中はがきを受け取ってから年内までの時期になります。
あまり早すぎるのもどうかと思いますので、喪中はがきを受け取ってから一週間後くらいが良いのではないでしょうか。ただし、明確なルールはありませんので、タイミングは個人の考えによります。
例文は以下のような感じです。
喪中お見舞い申し上げます
この度はご丁寧なご挨拶状をいただきましてありがとうございます。
はがきを拝見して初めて●●様のご逝去を知った次第です
存じ上げず大変失礼いたしました
遅ればせながら謹んでお悔やみ申し上げますとともに
●●様のご冥福を心よりお祈り申し上げます
お気を落とされずに何卒お体を大切にお過ごしください
喪中お見舞いも、寒中見舞いと同様に
- 喪中の連絡をいただいたお礼
- 服喪中とのことなので、年賀状は控えさせていただいた
- 故人を悼む言葉
- 励ましの言葉
は書くようにしましょう。
まとめ
以上のように、喪中はがきを受け取った時の対応は3パターンあります。
「何もしない」という選択肢を選ぶ人が多いと思いますが、よくありがちなのが年賀状ソフトで喪中にチェックを入れて、それを次の年に外すのを忘れてしまい、年賀状リストから漏れてしまうケースです。
お互いに、喪中はがきをきっかけに年賀状まで途絶えてしまったということにならないように、喪中はがきを受け取った人は来年にはしっかり年賀状を送るようにしましょう。